何もしたくない。何もできない。
その気持ちは、とてもつらいものです。動こうとすると体が重く感じ、何かを考えようとすると心が圧倒されるような感覚。これが、今のあなたのリアルかもしれません。
でも、どうか知っていてください。
『そのままで大丈夫』です。
動けなくても、何もしたくなくても、あなたがダメなわけではありません。心と体が「ちょっと休みたい」と言っているだけ。あなたが感じているこの状態は、回復の途中で誰もが通る道なのです。
何もしないことを「許す」
何もしない自分を許してください。「休むこと」自体が、今のあなたにとっては大切な行動です。
ベッドから出られないなら、そのままでもいいんです。布団にくるまりながら、ただ目を閉じたり、天井をぼんやり眺めたり。それだけで、少しずつ回復への一歩を踏み出しているのです。
小さな優しさを自分に向ける
動けないときでも、自分にできる小さな優しさを試してみませんか？
- 呼吸を感じる: 深く息を吸わなくてもいい。自然な呼吸に意識を向けるだけで、心が少し落ち着きます。
- ぬくもりを感じる: 毛布やクッションに包まれる。手を温める飲み物を持つ。それだけでも、少し安心感が広がります。
- 好きな音を聴く: 自然音、癒しの音楽、穏やかな声のポッドキャストなどを静かに流す。耳から心がほぐれる感覚を大切にしてください。
「少しだけ」試してみる
もし余裕があれば、「これならできるかも」ということをひとつだけ試してみてください。
- 光を取り入れる: カーテンを少し開けて自然光を感じる。
- 一口だけ食べる・飲む: 水やお茶、果物を一口だけ。感覚、味を感じてみる。
- 手を動かす: 手をぎゅっと握ったり開いたりするだけでもOK。
それができたら、自分をそっと褒めてあげてください。
「今日はこれで十分」と言う
心の回復は、決して急がなくて大丈夫です。どんなに小さな一歩でも、それは確実に回復への道につながっています。
動けない日、何もしたくない日があっても、あなたはそのままで十分価値のある存在です。「今日はこれで十分だよ」と、自分にやさしく語りかけてください。
最後に
今、あなたがここにいること、それ自体が素晴らしいことです。つらい日々の中で、この文章を読んでくれたことも、ひとつの「行動」です。
どうか、自分を大切にしてください。そして、少しずつでも、自分にやさしさを向けられる日が増えますように。
あなたはひとりではありません。
